皆さんはチタンについてどのくらい知っていますか?
「チタンなんて名前しか聞いたことがないなあ。」
「さびない性質があったような気がするけど、違ったかな?」
このような疑問をお持ちの方がいらっしゃるかも知れません。
そこで今回は、皆さんにチタンについて知っていただくために、チタンの特徴とその用途という観点からお話します。

チタンの特徴

チタンは、強い、軽い、耐食性が優れているという3つを主に特徴とする金属です。
チタンは綱に匹敵する強度を誇り、その比重は鉄の約半分、安定していて酸化皮膜により優れた耐久性を発揮します。
特に海水に対しては、完全な耐食性を持ちます。
またこのほかに、溶接、加工、熱処理などを行った際にも劣化もなく、無毒性や生体適合性を持つなど、他の金属には類を見ない特徴を持っています。

そのため、用途は様々存在します。
そこで、次にチタンの用途についてお伝えします。

チタンの用途

ニッケル水素電池は、充電して繰り返し使うことができる二次電池で、正極に水酸化ニッケル、負極に水素貯蔵合金、電解液に水酸化カリウム溶液を用います。
チタンの用途は、非常に多岐に渡っているのでその中の数例をご紹介します。

航空機
チタンは優れた耐食性と耐熱性を持っているため、航空機の材料として用いられています。
航空機は様々な天候のもとで使用されるため、チタンの耐食性と耐熱性に優れているという性質を活かすのにぴったりです。

潜水艦
上記にも記しましたが、チタンは海水に対して完全な耐水性を持ちます。
そのため、潜水艦のような耐水性が特に重視される場合に使われます。

土木工事
チタンの優れた耐食性から、橋や空港の滑走路など公共インフラでの用途があります。
耐久性に優れているため、メンテナンスの低減や寿命が長くなるというメリットがあります。

塗料・顔料
チタンの多くは、酸化チタンとして主に白色の顔料として絵の具や合成樹脂として使用されます。
酸化チタンで作られた絵の具は赤外線や反射率が高いため、屋外での絵画に向いているとされていて、セメントなどにも使用されます。

紙
酸化チタンは、紙の成分として用いられることがあります。
紙に酸化チタンを用いることで、紙は白く丈夫な透けない紙となります。
そのため、良質な紙ができあがります。

医療品
上記でもお伝えしましたが、チタンは生体適応性があります。
そのため、義手や義足、人工骨などの医療品として利用されます。
また、今後のさらなる技術開発が期待されています。

スポーツ用品
チタンは強度と軽量性を兼ね備えているので、多くのスポーツ用品に利用されます。
その例としては、ゴルフクラブやテニスのラケットなどがあります。

おわりに

今回は、チタンの特徴やその用途についてお伝えしました。
このように、チタンは皆さんの生活に欠かせない金属となっています。
この記事が皆さんの参考となれば幸いです。