建設などの仕事をしていると鉄くずなどのスクラップが大量に発生し、それを売却することがありますよね。
そんなときに厄介になるのが売却収入の仕訳です。
今回はそんなスクラップの売却収入の仕訳について経理処理をご紹介します。

スクラップ売却の雑収入は税務調査の調査項目になる

経理上でスクラップの売却は本業の売上額以外の収益であるため「雑収入」として扱われます。
スクラップ売却によって生まれた収益をきちんと雑収入として経理で処理をしていれば問題はありませんが、処理されていないこともあります。
こうした場合に、税務調査が行われると問題になります。
ここで問題が起きないようにするためには、計上漏れがないか確認することが必要です。
一度の取引では大したことのない金額でも、何度も取引をしているとかなりの金額になります。
売却金額を軽視せずにきちんと領収書を保存しておくようにしておきましょう。

雑収入の扱いについて

さてスクラップは雑収入として扱うと言いましたがその雑収入について説明したいと思います。
本業の売上額以外の収益が生まれ、それが少額かつ他の勘定項目に当てはまらない場合、「雑収入」になります。
スクラップの売却金額などはその典型で、決算期にその1年の雑収入が分かるようにきちんと計算、領収書の管理をしておきましょう。
雑収入は課税売上には当たらない取引なども含まれているため、税金を計算する際にも注意が必要な場合もあります。

結局どんなことに気をつければいいの？

スクラップの売却は何度も言っていますが雑収入に当たります。
雑収入はその名の通り、様々な収入が含まれます。
そのため管理が難しかったり、計上のズレが生まれやすいです。
そういった問題が起きないように少額でも領収書を発行してもらい、常に把握しておくようにしましょう。
税務調査で領収書を書いていない収入があると他の収入でも領収書を書いていないものがあると思われ、問題が大きくなってしまうこともあります。
いくら少額であろうと領収書をもらいきっちりと管理しておくことは重要であり、問題を事前に防ぐことができます。

おわりに

今回はなかなか分かりにくいスクラップを売却したときの経理の仕訳についてお話しました。

少額の売却額でも積み重なっていくことで年単位で見ると結構な額になるものです。
年末になって経理で問題が起きないようにするためにも、日々の雑収入の管理に気をつけましょう。