「磁石には種類があるの？」
と疑問に思っている方はいらっしゃいませんか？
実は、磁石には様々な種類があります。

今回は、その中からコバルト磁石とネオジム磁石の違いについてご紹介します。

磁石の種類

普段目にする磁石といえば、マグネットに使われているものなどが思い浮かびますよね。
一方で、機械の中に磁石が入っているという事実を知っていても、機械の中に入っている磁石を実際に目にすることはなかなかありません。

機械に使われている磁石はすべて同じ種類のものだと思っていませんか？
実は、機械に使われている磁石は特性によって使い分けられているのです。

大きく分類すると、ネオジム磁石、コバルト磁石、フェライト磁石、アルニコ磁石などがあります。

ちなみにマグネットに使われている磁石は『ラバーマグネットシート』という種類のもので、磁力が弱いので一般的に機械には使われていません。

コバルト磁石とは

コバルト磁石はモーターなどによく使われている磁石です。

錆びに強くて長持ちするので、表面加工をする必要はありません。
磁力を長期間保つことができるというメリットがあります。
また、高温の環境下でも耐えることができるという特徴もあります。

一方で、材質の特性上脆く欠けやすいのがデメリットです。
原材料になっている希土類は希少なため値段は少し高めな傾向があります。

ネオジム磁石とは

今現在存在する磁石の中で最も強力な磁力を持つ磁石であるといわれているネオジム磁石。

小さなサイズでも十分な磁力を期待できる上に、材質が硬くて欠けにくく、機械的強度もばっちりです。
とにかく強力なので機械でも使い勝手が良く、ハイブリッド自動車やMRIなどの最先端技術にもよく使われています。
材料が比較的安価で手に入るので、値段も低めなのもよいところです。

しかし、ネオジム磁石は錆びやすい素材でできています。
そのため表面加工は必須です。
表面加工には、電気を通すニッケルメッキが一般的に用いられています。

まとめ

今回は、コバルト磁石とネオジム磁石の違いについてご紹介しました。

コバルト磁石は、耐食性や耐熱性に優れているけれど脆く割れやすいという特徴がありました。

一方、ネオジム磁石は、世界で最も強力な磁力を持つ磁石で硬さもありますが、錆びやすいので表面加工は必須です。

コバルト磁石やネオジム磁石にそれぞれ特徴があるように、ほかの磁石にも特徴があります。
使用目的によって使い分けることができるので、一番適した磁石を探してみてはいかがでしょうか。