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金属スクラップ買取 豆知識

レアメタル
タングステンの価格動向とは?タングステンの概要・使用用途・特長についても解説
2023.5.31

「タングステンの動向とは?」

「タングステンとはどんな金属?」

「タングステンにはどんなスクラップがあるの??」

 

このようなお悩みをお持ちの方に、タングステンの価格動向やタングステンの概要、タングステンスクラップの種類について解説します。

 

タングステンの価格動向

タングステンの価格は近年高騰傾向にあり、世界的な需要回復もあって、国際相場指標である中間原料・APT(パラタングステン酸アンモニウム)の高騰が続いています。タングステンの価格が近年、高騰している証拠として挙げられるのが超硬工具の相次ぐ値上げです。

 

住友電気工業が2018年4月にタングステンといった原料の高騰などを理由に、超硬工具製品を10~15%値上げしました。この値上げは13年ぶりのことでしたが、4年後の2022年7月には同様の理由でさらに15%の値上げが実施されています。

 

また、住友電気工業だけでなく、2022年8月には不二越が原料高騰を理由に超硬ドリル・エンドミルなどを対象に約5~10%の値上げをしました。同年の夏から秋にかけて、三菱マテリアやMOLDINOなどのメーカーも同様の理由で軒並み超硬工具の値上げを行っています。

 

ただ、2023年4月には需要減少などを背景に価格が下落気味であり、中国の供給状況次第では値崩れもあり得ると産業新聞が報じています。そのため、タングステンの価格動向を注視していく必要があるでしょう。

 

超硬との関係性

「超硬」とは、「超硬合金」の略称で、高い硬度を持った金属炭化物を焼結して精製する合金のことです。超硬の材料としては主に炭化タングステンとコバルトが用いられています。

 

そのため、タングステンと超硬は密接に関わっており、タングステンの価格が高騰すれば、超硬の価格も高騰します。タングステンの価格高騰を理由に、超硬工具の値上げが行われているのはこれが理由です。

 

ただし、リサイクル状況や超硬工具などの市場状況によって、超硬相場がタングステン相場とは異なる変動をする可能性があります。したがって、必ずしもタングステン相場に比例して、超硬相場が変動するわけではありません。

 

タングステンとは?

「タングステン」とは、元素記号「W」、原子番号「74」で、周期表ではクロムやモリブデンと同じ6族に分類されている金属です。その希少性の高さからレアメタルにも分類されています。

 

タングステンを加工する際に発生する粉塵は、日本産業衛生学会による粉塵危険性レベルにおいて第三種粉塵に分類されています。「第三種粉塵」は無機粉塵が該当し、吸入性粉塵が2mg/m3、総粉塵が8mg/m3と作業環境の粉塵許容量が定まられているため、タングステンを加工する際は注意が必要です。

 

タングステン合金の種類

タングステン合金の代表的な種類としては以下が挙げられます。

 

  • タングステン銅
  • タングステンニッケル銅
  • タングステン銀
  • タングステンニッケル鉄合金
  • ヘビーアロイ

 

「ヘビーアロイ」とは、タングステンを主成分に、ニッケルや鉄、銅などを含有させたタングステン基焼結合金のことです。ヘビーアロイはさらに弱磁性材の「タングステンニッケル鉄系(W-Fe-Ni系)基焼結合金」と、非磁性材の「タングステンニッケル銅系焼結合金(W-Cu-Ni系)」に分類されます。

 

タングステンの代表的な使用用途

タングステンは強度や密度が高い他、金属の中で融点が最も高く、大きな電気抵抗を持っているため、これらの性質を活かし様々な分野で用いられています。タングステンの代表的な使用用途は以下のとおりです。

 

  • 放電線
  • 放電ランプ電極
  • 電球のフィラメント
  • 切削・研磨工具
  • マグネトロン(電子レンジのマイクロ波を発生させる部品)
  • 釣り・ゴルフ用具・腕時計の重り

 

上記はあくまでも代表的な使用用途であり、他にも様々な場所でタングステンは用いられています。

 

タングステンの3つの特長

タングステンの特長として次の3つが挙げられます。

 

  • 耐熱性が高い
  • 密度が高い
  • 硬度が高い

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

1.耐熱性が高い

タングステンの融点は3,422度と金属の中でも最も高いといわれています。また、熱膨張率も低いため、超高温下でも形状の安定性が非常に高いです。

 

そのため、熱処理炉など超高温下でも使用が想定される設備の材料として広く用いられています。

 

2.密度が高い

タングステンの密度は19.3g/cm3で、金とほぼ同じ密度である他、鉛の約1.7倍、鉄の約2.5倍を誇り、とても重たい金属です。また、高密度であるため、放射線の遮蔽能力にも優れています。

 

鉛も放射線の遮蔽能力が高い金属ですが、人体への影響や環境負荷が大きいといったデメリットがありますが、タングステンはそれらの負荷が大きくありません。

 

遮蔽能力もタングステンの方が高いことから、医療分野で幅広く用いられています。

 

3.硬度が高い

タングステンは元々硬度が高い金属ですが、炭素と結合するとその硬度はさらに高くなり、モース硬度はダイヤモンドの「10」に次ぐ、「9」にランクインしています。超硬の材料として用いられる「炭素タングステン」は、炭素と結合して硬度が強化されたタングステンのことです。

 

この硬度を活かし、旋盤やドリルといった金属切削工具の材料にもタングステンは広く用いられています。

 

タングステンの加工方法

タングステンの加工方法として次の3つが挙げられます。

 

  • 旋盤加工
  • タップ加工
  • フライス加工

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

旋盤加工

「旋盤加工」とは、材料を回転させながら、固定した工具に当てて削る加工方法です。タングステンを旋盤加工する際、面粗度はチップ素材で決まります。

 

例えば、超硬合金素材のチップを用いた場合、切削抵抗が大きくなるため、面粗度が粗くなります。一方、サーメット素材のチップを用いた場合は切削抵抗が小さくなるため、面粗度の向上が可能です。

 

タップ加工

「タップ加工」とは、あらかじめ空けた穴にタップと呼ばれる工具を差し込んで、雌ネジを形成する加工方法です。タップ加工はさらに「切削式」と「転造式」の2種類に分類されます。

 

タングステンは硬度が高い金属です。そのため、タップ加工する場合、大きな負荷がかかるため、タップが折れやすいです。

 

また、送り速度も制限しなければならないため、加工完了までに時間を要します。そのため、加工時間を短縮するために、荒加工で穴を空けたら、通常のタップではなく、プラネットカッターを用いて加工を行います。

 

フライス加工

「フライス加工」とは、工具を回転させながら、固定した材料に当てて削る旋盤加工とは反対の加工方法です。タングステンのフライス加工の仕上がりを安定させるためには、回転数を落とし、仕上げ加工は乾式、荒加工は湿式で行う必要があります。

 

仕上げ加工を湿式で行った場合、刃物が逃げるため、仕上げが安定しません。また、加工条件の設定が適切ではない場合、タングステンのような硬い材料だとワークが熱を帯びて、加工硬化を起こすため、適切な加工条件に設定しておく必要があります。

 

タングステンスクラップとは?

「タングステンスクラップ」とは、タングステンが含有されている廃品のことです。製品・部品などから発生するタングステンスクラップを再利用し、新たにタングステンを用いた製品にできる原料のことを、総じて「タングステンスクラップ」と定義されています。

 

タングステンスクラップの代表的な種類としては以下が挙げられます。

 

  • 銀タングステン
  • 銅タングステン
  • タングステン粉体
  • スラッグ
  • インサート
  • ドリル
  • ロール(大物)

 

上記はあくまでも代表的な種類です。他にも様々な種類のタングステンスクラップがあるため、買い取り可能かどうかは業者に確認してみるとよいでしょう。

 

タングステンスクラップを高額で買い取ってもらうための3つのポイント

タングステンスクラップを高額で買い取ってもらうためのポイントとして次の3つが挙げられます。

 

  • タングステン相場動向をチェックする
  • まとまった量を仕分けしておく
  • 定期的に買い取ってもらう

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

1.タングステン相場動向をチェックする

銅スクラップは銅相場、プラチナスクラップはプラチナ相場というように、各金属スクラップの買取価格はその金属の相場状況によって変動します。タングステンの場合は、タングステン製品の原材料として用いられている中間材料・APT(パラタングステン酸アンモニウム)相場によって変動します。

 

タングステンスクラップを高額で買い取ってもらいたい場合は、タングステン相場の動向をチェックし、価格が高騰もしくは高いタイミングで買取依頼するようにしましょう。

 

2.まとまった量を仕分けしておく

交渉によっては少ない量でも買取してくれる可能性がありますが、本来金属は1kgからが買取対象となり、業者によっては10kg以上でないと買取してくれない可能性があります。

 

また、スクラップにプラスチックが付着していたり、スクラップを仕分けせずに1つにまとめたりしていると「雑品スクラップ」と見なされます。雑品スクラップは業者側が仕分けしなければならない分、買取価値が低下するため、高額での買取が難しいです。

 

交渉を有利に進めて、高額買取を狙うのであれば、できるだけ量をまとめて、しっかりと仕分けすることが大切です。

 

3.定期的に買い取ってもらう

まとまった量の金属スクラップが定期的に発生する場合、交渉次第では買取価格をアップできる可能性があります。

 

定期的に一定数買取してもらうことが条件となりますが、できるだけ高く買い取ってもらいたいという方にはおすすめです。

 

金属スクラップ業者を選ぶ際の4つのポイント

金属スクラップ業者を選ぶ際のポイントとして次の4つが挙げられます。

 

  • ニーズに幅広く対応しているか?
  • 買取金額・回収ステップが明瞭か?
  • 業界での経験が長く実績が豊富か?
  • 取得しておくべき資格を取得しているのか?

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

1.ニーズに幅広く対応しているか?

スクラップの買取方法は「持ち込み買取」と「出張買取」の2種類があります。

 

「持ち込み買取」は金属スクラップを直接、スクラップ業者に持っていく方法です。一方の「出張買取」は業者が買取依頼先まで出張・買取する方法です。

 

どちらにもメリット・デメリットはありますが、金属スクラップは量によっては、持ち込みが困難な場合も多いです。そのため、どちらの買取方法にも対応しているなど、幅広いニーズに対応している業者を選ぶようにしましょう。

 

2.買取金額・回収ステップが明瞭か?

金属スクラップの買取において最も重要なのが買取価格です。残念ながら市場価格よりも低価格で買取しようとする悪徳業者もいます。

 

したがって、相場状況や買取価格についてしっかりと説明してくれる業者を選ぶことが大切です。また、スムーズに買取を進めるためにも、回収ステップもしっかりと提示してくれる業者を選ぶようにしましょう。

 

3.業界での経験が長く実績が豊富か?

金属スクラップ買取業者は様々な種類のスクラップを取り扱う必要があります。そのため、適切な買取を行うには経験と知識が必要不可欠です。

 

したがって、業界経験が長く、実績豊富な金属スクラップ業者を選ぶようにしましょう。

 

4.取得しておくべき許可を取得しているのか?

取得しておくべき許可を取得している業者かどうかも大切なポイントです。金属スクラップ買取業者が取得しておくべき許可は次の3つです。

 

  • 古物商許可
  • 産業廃棄物収集運搬業許可
  • 金属くず商(都道府県によって必要な場合がある)

 

また、一般家庭からスクラップ回収する場合は、別途「一般廃棄物収集運搬業許可」を取得しておく必要があります。これら必要な許可を取得していない業者は違法業者です。

 

したがって、これらの許可を取得しているかどうか確認できない場合は、買取依頼しないようにしましょう。

 

まとめ

タングステンの価格動向やタングステンの概要、タングステンスクラップの種類について解説しました。タングステンの価格は近年高騰していましたが、2023年は需要減少などを背景に価格が下落傾向にあり、中国の供給状況次第では値崩れもあり得るという見解も出ています。

 

タングステンスクラップの買取タイミングを逃さないためには、タングステンの価格動向を注視することが大切です。

 

当店は、鉄や非鉄スクラップの回収と高価買取を行っています。スクラップ買取でお困りの方は、ぜひ一度当店にご相談ください。

スクラップ価格ドットコムの高価買取の理由

  • 高度な分析力で圧倒的な金属の回収率
    これが高価買取の大きな理由
    例え「買取単価」が高くても、抽出した金属の量が少なければ買取価格は低くなります。自社工場の最新機器を使用し、精練分析・精製分析によって高い回収率を実現しています。
  • 買取から販売まで自社一貫体制
    中間コストをカットし買取価格に反映
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運営会社情報

運営会社名
代表取締役
新崎 哲雄
資本金
1,000万円
取引銀行
三井住友銀行 芦屋支店
商工中金 神戸支店
尼崎信用金庫 神戸東支店
営業種目
金属資源リサイクル業(兵庫県公安委員会:第1310800003号)
古物証許可(兵庫県公安委員会:第63110100041号)
自動車商(兵庫県公安委員会:第63110100041号)
毒劇物一般販売業(神戸市191TA1023号)
産業廃棄物収集運搬業
飲食店営業許可
酒類販売業許可
営業品目
金属リサイクルコンサルティング業
貴金属全般(金・銀・プラチナ その他貴金属類)販売買取業
非鉄金属全般(アルミ・銅・ステンレス・真鍮 鉛 錫 その他非鉄金属類)販売買取業
レアメタル全般(ニッケル・コバルト・チタン タングステン 超硬 その他レアメタル類)販売買取業
貴金属地金販売買取業
宝飾品・ジュエリー販売買取業
アンティークコイン販売買取業
アンティーク家具・雑貨輸入販売業
ビンテージオートバイ・ビンテージカー輸入販売業
歯科用貴金属材料買取業
毒劇物一般販売業
カフェ・レストラン・バー等の飲食店の経営
会社沿革
1940年代個人商店(新崎商店)として、新崎真悟が金属リサイクル事業を開始。
2002年新たにレアメタルの取り扱いを開始。現代表 新崎 哲雄が有限会社エスアールシーを設立。
2005年事業拡大に伴い、株式会社へ組織変更。
2007年新たに貴金属リサイクル事業・地金取り扱いを開始。貴金属事業部:神戸ゴールドバンク発足。
2010年超硬リサイクル事業部(超硬ドットコム)サービス開始。
2013年ニッケルコバルトリサイクル事業部(ニコニコメタル)サービス開始。
事業拡大のため、六甲アイランドに事業用地を取得。六甲アイランドベース開設。
2018年アンティーク家具・雑貨事業部(Kobe Antique Warehouse)サービス開始。
レアウイスキー、クラフトビール販売サービス開始。
2019年歯科金属リサイクル事業部(シカキン)サービス開始。
2021年本社を芦屋市公光町へ移転。春からビンテージウイスキー販売事業開始予定
アクセス
六甲アイランドベース(受け入れヤード)
〒658-0031 兵庫県神戸市東灘区向洋町東2-7-10
東京営業所
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-2
鉄鋼ビルディング4階 S-07
お電話でのお問合わせ
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電話受付時間:平日午前9時~17時(全国対応)
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