みなさんは、レアメタルの一種であるタンタルについてご存知でしょうか？
レアメタルとは地球上にあまり存在していない貴重な鉱物資源のことを指します。

今回はそんなレアメタルの一種である「タンタル」の特徴や用途例についてご紹介していきます！

タンタルの特徴

タンタルはバナジウム族元素のうちの一つです。
属性としては金属に分類されます。
いろいろある金属の中でもタンタルの場合は反射率が最も低いため、パッと見た感じでは純金属としては最も暗い色味をしています。

タンタルの特徴は耐食性や耐酸性があることです。
また、展性や延性に長けているため、加工しやすい点も人気があります。
レアメタルの一種であるため、非常に貴重な資源とされ、価格高騰が著しい点もその特徴として挙げられます。

タンタルの使用例

タンタルは主に、携帯電話やノートパソコンの小型コンデンサーの材料として使われています。
他にもゲーム機に使われるなど、電子機器に使用されることが多いレアメタルです。
タンタルを使ったコンデンサーは小型で、電流が漏れてしまうことも少なく安定性が高い点が評価されています。

しかし、その値段が高価になってしまうことと、万が一故障してしまった場合には大電流が流れ発火につながる危険性も持ち合わせていることによって、製品への利用は減少傾向にあります。

またタンタルは電子機器だけではなく、人口骨や歯のインプラントとしても使われています。
これはタンタルが体液と反応しない無害な金属であることが確認されているためです。
無害であり、金属としての評価もあるため、宝飾品や高級な腕時計に使用されることもあります。

主な産出国

タンタルの主な産出国としては、以下の国々が挙げられます。
・オーストラリア
・カナダ
・カザフスタン
・コンゴ民主共和国
・中国
・タイ

レアメタルの産出が先進国において少ないのには訳があります。
それは、レアメタルを産出する際には放射性物質が一緒に放出されることが明らかになったため、各国が規制の対応を取ったからです。

しかし、レアメタルは高値で取引されるため、環境破壊を気にしていられない国も存在し、そのような国での産出量が多くなっています。
日本はタンタルなどのレアメタルを輸入に頼らざるを得ない状況であり、輸入量を減らすためには自国でのリサイクルが重要になります。

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