鉄スクラップを買取に出したり、リサイクルに出そうと思っている方はいらっしゃいませんか?
金属製品のスクラップは、何かと重くて運びにくく、持っているだけでもコストがかかりますよね。
そういった金属製品に多く含まれる鉄を、リサイクルに出そうと思われている方も多いのではないでしょうか。

しかし、鉄のリサイクルにはしばしば問題となる点があります。
では、鉄のリサイクルにおいて問題となるのは、どういったポイントなのでしょうか。
今回は、鉄スクラップのリサイクルに関する問題点についてお伝えします。

鉄の特徴

鉄は多くの製品に使われており、我々の生活に最も身近な金属といっても過言ではありません。
その特徴として、硬さや加工のしやすさ、磁性などが挙げられます。
他の金属との合金の材料になることも多く、ニッケル、クロムとの合金であるステンレスはかなり身近な合金なのではないでしょうか。
また、遥か昔から製造されて来たこともあり、市場価格が他の金属よりも安いという点も一つの特徴です。

鉄のリサイクルにおける問題

まず、市場価格が安いという点が挙げられます。
昔から多くの鉄が製造され、かなりの量が市場に出回っているため、ニッケル、コバルトのような金属と比べて市場価格がかなり安くなります。
そういった点から、買取の際には、ある程度の量がないと買取価格が安くなってしまうという問題があります。
ご自分の鉄製品の買取をご検討の方は、ある程度の量をまとめておいたり、他の金属の売却と同時に行うようにしましょう。
また、不純物をあらかじめ取り除いておいて、市場価格を上げる工夫をするといった対策を取られておくことをお勧めします。

次に不純物の問題が挙げられます。
鉄に不純物が混ざった状態でリサイクルすると、リサイクル後の鋼のような鉄を主原料とする製品の純度が下がります。
そのため、何度もリサイクルをするうちにどんどんそのクオリティが下がり、最終的には純度の高い鉄を新たに入れて薄める必要が出て来ます。
こういった問題から、鉄の買取の際に鉄との分離の難しい銅メッキが評価されなかったり、不純物の混入が買取価格の評価に大きく影響を与えたりすることになります。

最後に

今回は、鉄スクラップのリサイクルとその問題点についてお伝えしました。
生活に最も近い金属をどうリサイクルしていくかは、これからの地球環境の課題でもあります。
買取価格を上げるためにも、長く鉄を利用した暮らしを続けるためにも、リサイクルの際には、ご自分でできることから行ってみてはいかがでしょうか。