お持ちの銅屑を処分したいという方はいらっしゃいませんか?
工場をお持ちの方は特に、製品の製造過程で出た銅屑を有効活用したいとお思いではないでしょうか。
なんとなく売却している銅屑も、実は相場で見るともっと価値のあるものかもしれません。
まずは、お持ちの銅屑がどんなものなのか、どのくらいの価値があるのかを把握することから始めてみませんか?
今回は、銅屑の種類とその相場についてお伝えします。

銅屑の種類

弊社でお取り扱いしている銅屑の種類を参考にご紹介します。

・銅ダライ粉：ダライ粉とは、旋盤で金属を削った時に出る削りカスのようなもので、金属の種類によって多種存在します。
銅ダライ粉は、銅を加工の際に削ってでてきた削りカスということです。
こういったダライ粉は、最終的には精錬されてもう一度金属として使用されることになります。

・電気銅：銅の純度がほぼ100％に近く、電気精錬によって作られる銅です。
熱や電気の伝導率に優れており、電線や銅箔などに使われています。

・上銅、並銅：銅の状態によって上銅、並銅というように分けられます。
判断基準は、多少の不純物の有無、ゴミ、経年劣化などが挙げられます。
銅板、銅パイプ、銅箔、銅電極などがこれにあたります。

・山行き：住友鉱山行きの銅を略して山行きと呼び、不純物が混入している銅屑を指します。
状態によって評価が変わり、不純物が少ないほど高く買い取られる可能性が高まります。

・真鍮、リン青銅、ベリリウム銅、洋白：銅の合金の屑も状態によって評価が変わります。

銅の相場

近年の銅の相場は、上昇トレンドとなっております。
理由としては、電気自動車の高まりの影響で、電気製品に使われる電気伝導率の高い銅の需要増加が見込まれているためと言われています。

相場以外にも、銅の価格を大きく左右する要因として不純物の量が挙げられます。
銅は、精錬の際に不純物を取り除くのが難しく、精錬後の銅製品の電気抵抗や熱伝導率に大きく影響するため、不純物の少ないものに高い値段がつけられます。
そのため、事前に不純物の混入を防ぐ手段を講じておかれることをおすすめします。

最後に

今回は、銅屑の種類とその相場についてお伝えしました。
ご自分の処分したい銅屑はどの分類に分けられるものだったでしょうか。
詳しく知りたい方は、スクラップ買取業者の見積もりを利用されることをお勧めします。
また、高価買取のためにも、普段から工場での金属屑の混入を防ぐといった手段を取られると良いかもしれません。