「銅スクラップにはどのような種類あるの?」
「銅を高額買取してもらうポイントを知りたい!」
「買取業者を選ぶ際のポイントは?」
このようなお悩みをお持ちの方に、銅の概要・特性・用途や銅スクラップの代表的な種類、銅を高額で買取してもらうポイント、買取業者を選ぶ際のポイントについて解説します。
そもそも銅とは?
銅は元素記号「Cu」の金属です。JIS記号の場合、銅の英語表記である「Copper」の頭文字である「C」に続く4桁で表記されます。
銅には黄銅や青銅など、様々な合金があり、合金の種類によって、1000~7000系まであります。銅は原料の場合でも、製品化された場合でも、品質を低下させることなく再利用できるのが大きな特徴です。
また、原石は不純物が多いため、金属へと精製する際、莫大なエネルギーとコストがかかるのがデメリットです。しかし、既に精製された金属であれば、原石から精製するよりも、エネルギーやコストを抑えられます。
品質を行うことなく繰り返し利用できる銅は、非常に優秀なリサイクル資源です。
銅の特性
銅の代表的な特性として次の4つが挙げられます。
- 耐食性が高い
- 導電率・熱導電率が高い
- 加工しやすい
- 抗菌作用がある
上記のような特性から後述のとおり、銅は様々な場所で用いられています。
銅の歴史
金属資源として現代にはなくてはならない銅ですが、銅の歴史は非常に古く、人類が最初に使用した金属ともいわれるほど、太古から用いられてきました。
青銅器はもちろん、日本で最初の流通貨幣といわれる和同開珎、農具や武器など、貴重品から一般的に使用される道具まで、昔から幅広く用いられています。
銅の用途
ここでは銅の代表的な用途についてみていきます。使用される頻度が多い分野は次のとおりです。
- 船舶・車両
- 日用品
- 建築物
- 家電
- 貨幣
「船舶・車両」では、耐久力の高さからブレーキパイプやエンジンなどの部品、導電性の高さを活かして、カーナビやオーディオなどの電子機器に使用されることが多いです。また、耐食性を活かして、船底に塗られたり、スクリューに活用されたりしています。
「日用品」では、フライパンや鍋、やかんなどに用いられることが多いです。ただし、銅は重量があり、値段が高いことから、日用品には低コストで扱いやすいアルミニウムや鉄が用いられており、目にする機会はあまりないかもしれません。
「建築物」は取っ手や屋根板など、様々な場所で用いられています。耐食性が高く、殺菌作用のある銅は、建築物とは相性がよい金属といえるでしょう。
導電率の高い銅は、パソコンやスマホといった「家電」とも相性がよい金属です。また、熱伝導率が高いということは熱くなりやすく、冷めやすい性質でもあるため、銅は冷蔵庫やエアコンにも用いられています。
「貨幣」も銅が使用されている代表的なものです。事実、5円玉は黄銅、10円玉は青銅、50円・100円玉は白銅、500円玉はニッケル黄銅と、1円以外の貨幣はすべて銅でできています。
銅の種類
銅は銅合金なども含めると様々な種類があります。「銅合金」とは、銅に金属もしくは非金属を1種類以上加えたものです。
一般的に金属は純金属よりも、合金にして性能を改良・向上させてから、用いられます。銅・銅合金の代表的な種類は以下のとおりです。
- 純銅:純度99.9%以上の高純度の銅
- 青銅:銅とスズの合金
- アルミニウム青銅:銅とアルミニウムの合金
- 黄銅:銅と亜鉛の合金で、別称「真鍮」
- 白銅:銅とニッケルの合金
- ベリリウム銅:銅とベリリウムの合金
青銅は本来、銅とスズの合金であるため、スズが含まれないアルミニウム青銅は本来、「青銅」で表記するのは誤りです。しかし、黄銅が誕生する2000~3000年もの間、青銅が唯一の銅合金であったことから、銅合金全般の意味を込めて青銅とう表記が用いられているといわれています。
銅スクラップの代表的な買取品目
銅スクラップの代表的な買取品目として次の8つが挙げられます。
- 上銅
- 並銅
- 下銅
- 込銅
- 赤窯・白窯
- 1号銅線
- 2号銅線
- 錫引線
それぞれ詳しくみていきましょう。
上銅
「上銅」は「上故銅」とも呼ばれ、銅板表面の加工および劣化のない銅スクラップです。一辺の長さが10mm以上かつ厚さ0.3mm以上の純銅で、「リン脱酸銅」「無酸素銅」「タフピッチ銅」が該当する他、銅棒や銅管なども上銅となります。
一方、メッキや不純物を含むものは上銅には該当されません。また、表面が劣化して品位が低下しているものは下銅もしくは並銅に分類され、買取価格は下がります。
並銅
「並銅」は「並古銅」とも呼ばれ、上銅と下銅の中間に位置する銅数スクラップです。銅スクラップのほとんどが、並銅もしくは下銅に分類されるといわれており、上銅に分類される銅スクラップは多くありません。
また、銅にプラスチックや鉄などの不純物が付着している場合、折角並銅に分類されても、買取価格が低下しています。高額で買取してもらうためにも、不純物はできるだけ、除去しておきましょう。
下銅
「下銅」は「故銅」とも呼び、使い古して表面が劣化し、品位が低下した銅スクラップです。劣化が激しい銅くずや緑青が付着した銅くずも下銅に分類されます。
ただし、下銅に分類するためには、基本プラスチックやステン、鉄などの不純物を除去し、銅のみの状態にしておかなければなりません。
込銅
「込銅」は並銅に少しの付着物がある銅スクラップのことです。エアコン配管の継ぎ目のある銅スクラップは込銅に分類され、付着物が多い場合は下銅に分類されます。
込銅の「込」はダストを込んでいるという意味があり、「込銅」と表記されるのが一般的ですが、スクラップ買取業者によっては、「混銅」と表記される場合があります。
赤窯・白窯
「赤窯」は山行銅や下銅の1種で、給湯器を分解した際に排出される銅スクラップです。給湯器を分解した際は黄銅(真鍮)や通常線が付着しているため、除去する必要があります。
「白窯」も赤窯と同じく、給湯器内部にある銅製の窯のことです。赤窯と白窯の違いは「亜鉛メッキの有無」で、亜鉛メッキがないものは「赤窯」、亜鉛メッキがあるものは白窯となります。
赤窯と白窯を同時に買取してもらう際は、しっかりと仕分けしておくことが大切です。仕分けしていない場合、すべて白窯の買取価格となることもあるため、買取してもらう際は注意しましょう。
1号銅線
「1号銅線」は、「ピカ線」「光線」の名称で知られる銅スクラップです。径又の厚さが1.3mm以上の銅線および、素銅の径が1.3mm以上の銅よりも線が純良なものであり、メッキや半田といった不純物を除去したものを混入しないものが該当します。
銅の純度が高いため、数ある銅スクラップの中でも高額で取引されているものの、腐食や変色しているものだと、買取価格が下がります。
2号銅線
1合銅線よりも細く束ねたものは、ほとんど「2号銅線」です。2号銅線も銅の純度が高いため、高値で取引されますが、1号銅線と同様、腐食や変色していると、買取価格は下がります。
2号銅線に分類される銅線は以下のとおりです。
- 径又の厚さが0.35mm~1.35mm未満の銅線および、素線の径が0.35mm~1.3mmの銅より線が純良なもの
- 径又の厚さが0.35mm以上の銅線の被覆といった不純物取り除いた純良なもの
- 径又は厚さが0.35mm以上の銅線のメッキ・半田といった付着物を取り除いた純良なもの
錫引線
「錫引線」は太さがあって、1号銅線にスズメッキされた銅スクラップです。細い銅線にスズメッキした場合は「錫引線(細)」として分類されます。
スズメッキは不純物と見なされるため、銅スクラップとしては買取価格が下がります。
美術品・骨董品が買取対象となる場合もある
前述のとおり、銅は最も古い時代から人類が用いてきた金属です。そのため、銅を材料にした剣や青銅器、杯、置物などが多く制作され、現代は美術品・骨董品として注目を集めています。
ただし、美術品・骨董品は貴重性や品物の作者、古さ、美術品・骨董品の需要バランスによって価格が決まります。したがって、銅スクラップのように、銅相場によって買取価格が左右されるわけではありません。
しかし、ただの銅の塊だと思っていたものが買取対象で、数十万~数千万円という高値で買取される可能性もゼロではありません。銅製の美術品・骨董品を所持している場合は、1度査定されてみるとよいでしょう。
ただし、美術品・骨董品の買取先は、スクラップ買取業者ではなく、美術品・骨董品の鑑定士が在籍している骨董品専門の買取業者となるため、間違わないようにしましょう。
銅を高額買取してもらうための3つのポイント
銅を高額で買取してもらうためのポイントとして次の3つが挙げられます。
- ひと手間を加える
- 定期的かつある程度数量をまとめる
- 銅相場をチェックする
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.ひと手間を加える
銅線に樹脂が残っていたり、様々な銅合金や他の金属をぐちゃぐちゃにしたりしている状態で売却した場合、買取額は通常価格よりも下回る可能性が高いです。このような状態の場合、買取業者が仕分けを行わなければならず、無駄な手間が発生するからです。
したがって、銅合金や金属の種類ごとに分ける、樹脂などの不純物は取り除くといったひと手間を加えることで、銅を高額で買取してもらう可能性が高くなります。
2.定期的かつある程度数量をまとめる
工場や工事現場など定期的にまとまったスクラップが発生する場合、買取業者との交渉次第では買取価格を上げることができるでしょう。買取業者もどれくらいの期間でどれだけの量を納入するか、納入先と決めている場合があります。
そのため、定期的にまとまった量を売却してくれる相手の方が取引しやすく、買取額を出しやすいといった背景があります。
3.銅相場をチェックする
銅の取引相場はロンドン金融取引所(LME)が公表している非鉄金属相場が世界基準となっており、日本の銅相場はLMEを基準にJX金属が発表している「国内銅建値」が基準となっています。
銅の買取相場は銅相場の変動によって、日々変化するため、なるべく高額で買い取ってもらうためには、銅相場のチェックが欠かせません。
現在の銅相場は次のとおりです。
同じ種類の金属スクラップ買取 豆知識
スクラップ価格ドットコムの高価買取の理由
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運営会社情報
商工中金 神戸支店
尼崎信用金庫 神戸東支店
古物証許可(兵庫県公安委員会:第63110100041号)
自動車商(兵庫県公安委員会:第63110100041号)
毒劇物一般販売業(神戸市191TA1023号)
産業廃棄物収集運搬業
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貴金属全般(金・銀・プラチナ その他貴金属類)販売買取業
非鉄金属全般(アルミ・銅・ステンレス・真鍮 鉛 錫 その他非鉄金属類)販売買取業
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貴金属地金販売買取業
宝飾品・ジュエリー販売買取業
アンティークコイン販売買取業
アンティーク家具・雑貨輸入販売業
ビンテージオートバイ・ビンテージカー輸入販売業
歯科用貴金属材料買取業
毒劇物一般販売業
カフェ・レストラン・バー等の飲食店の経営
1940年代 | 個人商店(新崎商店)として、新崎真悟が金属リサイクル事業を開始。 |
2002年 | 新たにレアメタルの取り扱いを開始。現代表 新崎 哲雄が有限会社エスアールシーを設立。 |
2005年 | 事業拡大に伴い、株式会社へ組織変更。 |
2007年 | 新たに貴金属リサイクル事業・地金取り扱いを開始。貴金属事業部:神戸ゴールドバンク発足。 |
2010年 | 超硬リサイクル事業部(超硬ドットコム)サービス開始。 |
2013年 | ニッケルコバルトリサイクル事業部(ニコニコメタル)サービス開始。 事業拡大のため、六甲アイランドに事業用地を取得。六甲アイランドベース開設。 |
2018年 | アンティーク家具・雑貨事業部(Kobe Antique Warehouse)サービス開始。 レアウイスキー、クラフトビール販売サービス開始。 |
2019年 | 歯科金属リサイクル事業部(シカキン)サービス開始。 |
2021年 | 本社を芦屋市公光町へ移転。春からビンテージウイスキー販売事業開始予定 |
鉄鋼ビルディング4階 S-07